九州高校10人制ラグビー大会 大分上野丘 体格差を超えた大分上野丘が準優勝 【大分県】

2025/04/05
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 その精神を体現したのが、キャプテンの佐藤武信(3年)だ。「あきらめない心で戦えたのが勝因」と語り、ピッチの内外で仲間を鼓舞し続けた。試合中の声かけ、姿勢、行動がチームに一体感をもたらし、重圧の中でも粘り強さを生んだ。

 攻撃面では、50メートル6秒台の俊足を持つ選手が全体の3分の2を占め、展開力と切り返しの速さで相手を翻弄(ほんろう)。その中心にいたのが、スタンドオフの藤本健太郎(2年)だ。10人制の大会出場は初めてで「最初は緊張した」と語るが、キックで的確に陣地を奪い、状況判断に優れたプレーで大きな存在感を放った。「準優勝が自信になった。これからは自分が前に出て、チームを引っ張る存在になりたい」と語る言葉には、次代のリーダーの片鱗が垣間見える。

 

 選手たちは戦術面のみならず、生活面でも大きな成長を見せた。集合時間を守る、自主的に行動するなど、これまで言葉では伝わりにくかった指導が、「勝つ」という結果によって選手たちの意識に火をつけた。人数も体格も恵まれたチームではない。それでも、少数精鋭で戦術と精神力を磨き上げ、挑戦者として強豪に立ち向かった姿勢は称賛に値する。白石監督の下、「徹底したディフェンス」と「スピーディーな攻撃」を武器に、6月の県高校総体では4強入りを目指す。

 

 九州大会で準優勝に輝いた大分上野丘

 

 

(柚野真也) 

 

 

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